こんにちは、今日も面接についてのお話です。
「大学入試の面接で圧迫面接を受けた」
という声がたまに聞こえてきます。
実際、大学入試の面接試験で圧迫面接はあるのでしょうか?
どんな対策をすればいいでしょうか?
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目次
大学入試で圧迫面接ってあるの?
圧迫面接とはどんな面接の事を指すのでしょうか?
圧迫面接とは、面接官が応募者に対して、わざと威圧的な態度を取ったり、答えづらいような質問をしたり、問い詰めるように質問を繰り返したりする面接手法のことです。
それによって、「対応力」「人間性」を見ると言われています。
その、圧迫面接、大学入試の面接でも行われているのでしょうか?
ズバリ答えます!
大学の面接で圧迫面接が行われることはありません。
今は
「試験中に試験監督が携帯電話をいじった」
「自分の面接時間が短かかった」
というようなことでもクレームがくる時代です。
そんな時代に、圧迫面接なんてリスクしかありません。
少なくとも国立大学では、実質禁止になっているはずです
そもそも、圧迫面接は会社の人事のプロの技術で、
研究と授業のプロの大学教授には使いこなせません。
そして、試験に「公平・公正」が求められています。
最近はかなり厳格になっています。
公平・公正な圧迫面接って存在しないでしょう?
だから、大学の面接で圧迫面接が行われることはありません。
大事なことなので2度言いました。
受験生が圧迫面接?と感じるのはなぜ?
というわけで、大学が意図して圧迫面接をすることはありません
でも、
「自分は、圧迫面接を受けた、大学の面接でも圧迫面接はあるよ!」
という人はいると思います。
推薦入試対策を売りにしている塾でも大学入試で圧迫面接をしていると、書いているところも多いですね。誤解ですよ~
確かに、大学側は意図はしていないけど、圧迫面接のように受験生が感じるケースはあると思います。
でも、それは、受験生が自ら圧迫の罠に入ってしまった可能性が高いです。
と言っても実感しにくいと思うので、圧迫っぽくなってしまう例について紹介してみます。
これって圧迫面接?1:繰り返し質問
これは実際にあった面接の例を少し改変したものです。
教育学部の推薦入試の面接で、話題がいじめの話になりました
試験官(以下試)「あなたのクラスでいじめが発生しました、あなたはどうしますか?」
受験生(以下受)「当事者から話を聞きます」
試 「それでも解決しませんでした、どうしますか?」
受 「当事者の友だちにも話を聞いてみて状況を把握して対応します」
試 「それでも解決しませんでした、どうしますか?」
受 「学級会で話をするか、アンケート調査をして状況把握し対応します」
試 「それでも解決しませんでした、どうしますか?」
さぁ、これは圧迫面接ですか? どうでしょう?
ここで、はっ、と気が付いた受験生
受 「校長、教頭先生や、同じ学年の先生に報告して問題を共有します」
試、すこし微笑んで 「はい、そうですね」
この受験生は、合格して、今は高校の先生をしています。
(この応答だけで合格不合格が決まったわけではありませんが。)
これは、
質問側が答えてほしい答えを受験生が言ってくれない場合に、何とか答えを言ってもらおうと、繰り返し質問をする
というケースなのです。
「同じ質問を繰り返しされた」という場合のほとんどはこのケースだと思って間違いないです。
上の例のようにうまく答えを出せれば合格が近づくでしょうし、「すみません分かりません」で終わってしまうと、「残念!一般入試でお待ちしています」になってしまうでしょう。
もし、面接試験で繰り返し同じ質問をされた場合は、
「自分、正しい答えを言えてない?」と気付き、
落ち着いて考え直してみましょう!
あ、これだ!と気が付くと良いですね
これって圧迫面接?2:他の大学じゃダメなんですか?
このような質問をしてくる場合があります。これも圧迫?と感じるかもしれません。
・それなら、他の大学でも良いのでは?なぜうちの大学?
・あなたのしたいことはうちの学部じゃなくって〇学部の方が向いているのでは?
これ、圧迫?いじわる?と感じるかもしれません。
でも大学の先生にはそんなつもりは全くありません。
「それなら、別にうちの大学じゃなくても良いよね?」
「〇〇学部の方良いんじゃないの?」
の質問の意図は
「あなたの志望動機はもう一つ具体性が無いね、もう少し具体的に説明できますか?」
ということを遠回しに聞いているのです。
これは、別のコラムで書いてみたいと思うのですが、
受験生の志望動機って意外と具体的でなかったり、「そうじゃないんだよねー」という少し的外れだったりすることが多いのです。
なので、「圧迫だな、意地悪だな」と感じるかもしれませんが、ここは落ち着いて、志望動機をもう少し分かりやすく伝えてみましょう。
もしかしたら、言い忘れたことがあったかもしれませんよ。
志望動機、大学でやりたいこと
落ち着いて思い出してみよう!
おまけになりますが、こういう質問が出る場合もあります。
・あなたの成績ならもっといい大学に行けるのでは?
最近また増えてきていると思いますが、安全志向なのか、その高校でその評定なら、一般試験でもっと良い大学に受かるんじゃない?という人が受けてくるケースが意外とあるんです。
「絶対に合格を狙って、志望校を下げて来てるんだな」と直感できますし、大学としては、そういう優秀な人に来てもらうのがうれしいわけですが、その一方で「本当に良いの?」という素朴な疑問を持つこともあります。
無いと思いますが、受かったあと辞退されては大変です。
そう言う場合に、「あなたの成績ならもっといい大学に行けるのでは?」という質問が来る可能性はあります。
だいたいこういうケースの生徒は上手な返しをしてくるのですが、もし、あなたが安全志向で一般なら狙える大学よりも偏差値の低い大学を受ける場合にはこの質問が来る可能性はあります。
これって圧迫面接?3:面接官の態度に惑わされない
でも、こんなことされたんですけど?って人もいますね
・面接官に舌打ちされた
・面接官ににらまれた
・イライラした感じで質問された
うーん、圧迫でしょうか?
ほとんどの場合、「気のせい」だと思います。
試験官は一日に沢山面接して喋っているので、口が乾きます、すると意図せず舌が鳴ることがあります。意図せず舌が鳴る、そういう経験ありませんか?
面接官は、机の上のメモや受験生の志願理由書を見ながら面接しています。
下を向いているので、上目遣いに受験生を見ることになることもあります。
そうすると、睨んでいるように見えるかもしれません。
大学に入れば分かるのですが、いつもイライラしたような口調の先生っているんですよね。
舌打ち・にらみ・イライラはこういう原因のケースがほとんどです。
でも、気になってしまうのは、
「あなたが面接に自信がないから」
です。
自信が無いので「舌打ちされたかも」「にらまれているかも」「イライラされているかも」と思ってしまうのです。
もちろん、質疑応答が酷くて本当に舌打ち・睨み・イライラになっている場合も中にはありますが、自信をもって面接をしていれば試験官の態度なんて気にならないはずです。
こういう地が怖い顔の先生もいます
実は優しい先生の場合が多いですよ。
大学入試で圧迫面接ってあるの?まとめ
大学入試、推薦入試はもちろん、最近では一般入試でも面接試験をする大学も増えてきました。
その時、気になるものの一つとして「圧迫面接」があります。
「大学入試でも圧迫面接ってあるの?どうしよう?」と心配になりますが
大学の面接で圧迫面接が行われることはありません。
しかし、大学側は意図はしていないけど、圧迫面接のように受験生が感じるケースはあると思います。
特に、自信がないとふとした質問でも圧迫と感じてしまいます。
そして、圧迫と感じる質問は
・質問にうまく答えていないので面接官が答えを引き出そうとしてくれている
・具体性が足りないのでもう少し詳しく答えてほしいような質問されている
・受験生が自信が無いので面接官の態度を圧迫と感じてしまう
ケースがほとんどです。
あなたが面接試験に対してしっかりと準備をして自信をもって望めば、これって圧迫?と感じるような場面に出会うことは無いでしょう。
せっかく受験料を払って受けるのだから、十分な準備をして面接試験に臨みましょう!
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