こんにちは、今日は公募推薦について語っていきます。
すべてが大事なことを書いていますが、今日の記事はとても重要なことを書いています。
「公募推薦」とは、大学側が指定した受験条件を満たして、所属する学校の学校長から推薦を受けることで受験できる推薦入試のことです。
公立高校の推薦入試に一番近いイメージがこの公募推薦ですね。
私立では半数近くが推薦の大学もありますし、国公立大学でも文部科学省の押し付けにより定員の3割程度が推薦入試へと徐々に変わっていく予定です。
さて、ネットを調べると、「こういう人は公募推薦に受かる」という記事がありますが
間違った情報がとても多いんです。
なので、公募推薦を受ける人は今日の記事はしっかりと読んでくださいね。
元国立大学教授が解説する実際の公募推薦に受かる人落ちる人について教えますね。
この記事を書いた人
元国立大学教授
・推薦入試面接担当を20年にわたってみてきました。
見てきた受験生は400名以上
・そして10年以上推薦入試面接主任として、実際の合格不合格を決めてきました。なので、どういう人が合格か不合格か全部知っています(笑)
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目次
評定平均が高い人が合格しやすいというのは間違いです
公募推薦は、大学側が指定した受験条件を満たしていれば受験することができます。
例えば、
・評定平均が4.2以上
・全科目4.0以上、英語は4.3以上
など、大学によってさまざまです。
評定平均だけじゃなく、TOEICの点数や英検などが条件になっている大学もあります。
さて、いくつかの塾では
・評定平均が高い方が有利
・評定平均ぎりぎりだと受かりにくい
といった指導をしているようですが
そんなことは99.99%あり得ません。
まったく逆で、
大学としては、なるべく評定平均が合格不合格に関係させたくないのです。
なんで??
と思う人がいると思うので、以下に説明しますね。
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なぜ、大学は、評定平均を合格不合格に関係させたくないか?
大学としては、なるべく評定平均が合格不合格に関係させたくないと書きました
なぜなんでしょう?
これには2つの理由があります。
1つは、評定平均の信頼性です。
多くの大学の先生は、評定平均は、「どうせ推薦入試を受ける生徒のために高めの値をつけてるんでしょ?盛ってるんでしょ」と思っています。
なんで、こんなひねくれたことをいうかというと、昔、実際に一部の高校でそういうことをやっていたからです。
すこし、問題になっていたかと思います。
今は露骨にやっている高校は無いと思いますが、昔のイメージに引きずられています。
だから、学校側が出してきた評定平均よりも、自分たちの目で見た評価で合格不合格を決めたいのです。
もう一つ、「学校間格差」です。こっちの方が重要ですね。
これは、非常に議論を呼ぶナーバスな問題でもあるのですが、
偏差値65の高校の評定平均4.2と、偏差値40の高校の評定平均4.9はどっちが上?
って話です。
これ、大学の先生が思っているというより、高校の進路指導の先生が言ってくるんです。
高校の進路指導部の先生方をお呼びした説明会や、模擬授業で高校を訪問した時などに、いわゆる上位校の進路指導の先生が露骨に
うちの高校は評定平均が高く出ないから、中下位校よりも公募推薦に不利でしょ?
って言ってくる人ことがあるんです。
結構そう思い込んでる先生多いみたいです。
そのたびに、大学側は
そんなことありませんよ、基準さえクリアしてればあとは面接(と小論文)で決まりますから
と、答えなくてはなりません。
大学によっては答え方のマニュアルがあったりします。
ということで、
評定平均の信頼性
学校間格差
この2つの理由から、
大学は評定平均の高い低いを合格不合格に使いたくない
のです。
あくまでも評定平均は条件をクリアしてればよく、
合否は基本、面接(と小論文)で決まるのが一般的だと思ってください。
評定平均が高い方が受かりやすい、低いと受かりにくい
こんなことは一切ないと思ってください。
私の学科では、評定平均で面接の点数の順位が逆転しないよう工夫していました。
どのような工夫をしていたかは、秘密なので申し訳ありませんが説明できません。
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英検・生徒会・部活動実績などが無条件で加点されることはありません
高校や塾では
・英検準1級は強い
・英検数研漢検全部2級持ってると最強
・生徒会は有利
・部活で実績あると有利
・皆勤賞もいいらしい
ので、これらを持っていると有利ですよ、と指導していると思います。
確かに、有利なことは間違いありませんが、
無条件で加点されることはありません。
調査書にこれらのことが書いてあっても、加点されることはないのです。
意外と勘違いしている人いますけど、そんなところ見てない試験官もいます。
ここ、私立高校の併願合格の条件と混同されているみたいですね。
もし、募集要項に「英検準1級なら加点」と書いてあれば加点されます。
でも募集要項に何も書いていなければ加点されません。
上にあげた要素は、
面接のプレゼンで大学で学びたいことや将来像と結びつけることで初めて加点される
のです。
例えば、面接で
貴学には留学プログラムがあります、貴学に合格した際には留学します。
そして視野を広めグローバル社会で活躍する人間になります。
とプレゼンするのなら、大学でしたいこと、将来像に対して英検準1級は根拠あるものとして加点されることになります。
もう一つ例を挙げると
自分は生徒会書記をしていました、生徒会長を支え、縁の下の力持ちのような役割を果たしてきました。それを活かして大学では・・・・・
とプレゼンするのなら、生徒会をやっていたことが初めて加点に結びつきます
ただ調査書に書いてあるだけでは全く意味ありません。
上にあげた加点要素を、大学で学びたい・活動したいことや自分の将来像に関係つけてプレゼンして初めて加点されます。
それができた人は「公募推薦で受かる人」になります。
一方で、調査書に加点要素が書いてあるのに、それをプレゼンで一切触れない場合は、
「アピールすべきところをアピールできていない、自分を客観視してしっかり自己評価できていない。」
とみなされて、「公募推薦で落ちる人」になってしまいます。
読むと、当たり前のように思いますね。
でも7割の人は、その当たり前ができていないんですよ。
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大学入試、公募推薦で受かる人はどんな人?
他に、大学入試の公募推薦で受かる人ってどんな特徴があるのでしょうか?
各大学とも「理想とする推薦入試合格の学生像」を持っています。
また、募集要項に重視する点を書いている大学もあります。
面接における評価のポイントは、どこの大学もだいたい
・意欲・将来性
・自主性・積極性・協調性
・面接時の態度
・口頭試問(設定されている大学の場合)
というところでしょう
では、どんな人が良い評価になるのでしょうか?
大学の先生が理想の生徒像とするステレオタイプはこんな人
女子:
ダンス部・チア部・女バレあたりで頑張っていて、明るく元気で前向きな印象の生徒
男子:
運動部で頑張っていて、礼儀正しく、元気でリーダーシップがありそうな生徒
これはあくまでもイメージなので、「えっ、私ダンス部じゃない!」って悲観する必要はありません。
ここで言いたいことは、
・明るく元気
・前向きでリーダーシップがある
といった印象の人は、大学入試の公募推薦で受かる人に多いということです。
志望動機、大学でやりたいことをしっかりいうことはもちろんですが、それにプラスして、
「元気」「明るい」「前向き」「リーダシップ」
こうしたイメージを面接官に持ってもらえれば合格が近づきます。
普段陰キャでもいいんです、
面接の10分間、そういう印象を持ってもらうように頑張ればいいんですよ。
私、実は陰キャでネガティブだけど頑張る!
大学入試、公募推薦で落ちる人はどんな人?
では、公募推薦で落ちる人の特徴ってどんな感じでしょうか?
正直言ってあげるときりがありません。
なので、大事なのを1つだけ
自信のなさそうな人、たよりなさそうな人
こういうふうに面接のときに見られた場合は、評定平均が5であろうと、英検持ってようが生徒会長してようが合格できないでしょう。
自信のなさそうな人、頼りなさそうな人に対して、面接官は
一般入試でお待ちしています
と思っています。
自信がないということは、推薦入試に対してしっかり準備していないからともいえます。
しっかり自信をもって試験に臨めるような準備も大切なのです。
大学入試、公募推薦で受かる人受からない人 まとめ
さて、大学入試、公募推薦で受かる人落ちる人についてみてみました。
まとめてみます。
・評定平均の高い低いは合格には関係ない
・英検、生徒会、部活、皆勤などは調査書に書いてあるだけでは加点されない
志望動機や大学でやりたいことと関連付けて初めて加点される
・大学は、「明るく」「元気」「前向き」な生徒を
推薦入試では望んでいる。
「でも、実績のある塾が評定平均が高い方が合格しやすいって言ってるよ!」
と言いたい人もいると思います。それを信じるのもいいと思います。
実際に入試をやってきた私は、関係ないと断言します。
何を信じるかはあなた次第です。
推薦入試についてもっと知りたい人、本物の推薦入試の対策をしたい!という人は問い合わせてくださいね!
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