推薦入試・面接

大学入試、推薦入試面接のコツ:志願理由・志望動機に「きっかけ」を書くのはダメ?親がきっかけは?

こんにちは、今日も面接についてのお話です。

 

志望理由書や志望動機に

 

「きっかけ」を書いたり言ってはダメ!

 

という風に指導している先生や塾がありますが実際のところどうなのでしょうか?

 

また、「きっかけは親の姿をみて」というのは良いの?という疑問も聞きます。

 

その疑問について元国立大学教授が解説します。

 

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目次

志望理由に「きっかけ」を書くメリットは?

志望理由書、志望動機のポイントは

面接員に理解して納得してもらえるか?

です。

 

志願理由書であれ、面接時の志望動機であれ、面接員を理解・納得させる必要があります。

 

大学の先生は、沢山の志願理由書を短時間で読み、1日で多くのの面接をします。

 

ですから、「分かりやすさ」がとても大事です。

 

 

きっかけを書くことで、分かりやすくなるのであれば、

どんどんきっかけを書いた方が良いわけです。

 

大学の先生が志望理由書に目を通す時間は凄い短い、皆さんが想像しているよりももっともっと短いです。1人に1分もかけない先生もいるんじゃないでしょうか?

 

私のいた大学では、志望理由書はファイルされた束になったものを読みまわす(もちろんコピーなんで厳禁です!)方式でした。

 

別の先生が読んでいたので待っていると、

20分もしないうち
読み終わりました!」って回してくる

 

そんな感じです。

 

もちろん、きっかけは、起承転結の「起」なので、

・将来どのような〇〇になりたいのか?

・そのために本学でどのような学びをしたいのか?

・本学に入るとなぜ、自分の理想とする〇〇になれると思うのか?

を分かりやすく、納得できるように書いたり言ったりする必要があるのは言うまでもありません。

ということで、「きっかけ」を志願理由に書くのはOKですが、書かないがいい「きっかけ」もあります

 

少し見てみましょう。

 

志望理由に「親がきっかけ」を書くのはNG?アリ?

 

志望理由書に親がきっかけと書くのはどうでしょうか?

 

親がきっかけは可能な限り避けた方が良いです。

 

私は個人的には良いと思っています。

親を尊敬していて、親と同じようになりたいという考えは立派だと思います。

 

 

しかし知っておいてください。

大学教授の中には「親がきっかけ」に対し

・考えが浅はかだ、甘い

・視野が狭い

・そういう考えが階級固定社会を作る

と、否定的にとらえる人が何割かいるということを

 

「どのようなきっかけであっても尊重すべき」

と私は思いますし、それが正論だと思います。

 

しかし、正論で推薦入試は受からないんですね。

 

もし、志望理由に「親がきっかけ」と書いて、面接員に「親がきっかけ否定派」がいたら、その面接官のあなたに対する印象は良くないでしょうね。


こんな感じの頑固な先生に
キミは甘い!って思われたら不利です

 

大学の先生もいろいろな価値観を持っている人がいます。一般平均よりは偏りがあるんじゃないかと思います。

 

その価値観に合わないかもしれないものをあえて書いたり言ったりする必要は無いですよね?

 

そう言う面でも、本当は「親がきっかけ」だとしても、それは心にしまっておいて

志願理由書でも志望動機でも避けておきましょう。

 

志望理由に「漫画」「ドラマ」がきっかけを書くのはNG?アリ?

 

それでは、志望理由にマンガ、ドラマを書くのはどうでしょうか?

 

私個人ならOKですが、一般的には

漫画はNG、ドラマは微妙、小説はOK

 

だと思います。

 

私の経験だと

「漫画GTOの鬼塚のような先生になりたい」

と、面接で話してきて、非常に熱い思いで説明してくれた受験生がいました。

 

結果は・・・でした。

 

私はそれなりの点数を付けましたが、他の2人の先生の点数は低かったです。

 

その理由として考えられるものとして

・漫画は幼稚と思われた

・そもそもGTOを知らない

の2つが考えられます。

 

マンガ=幼稚 の固定概念はまだ強いと思います。

 

「そんなの昭和の話だよ、今は令和だよ」

と思うかもしれません。でも

面接官は昭和の人です。

 

あと、これはドラマのケースにも多くあてはまるんですが

・そもそも面接員はそれを知らない

という可能性です。

 

面接官が知らないものを例示されても、なかなか面接官の心に響かないものです。

 

先ほどの、GTOの例でも、私は当時は少年マガジンを読んでいましたので、GTOも鬼塚もよく知っていたので、その受験生の言っていることが理解できましたが、おそらく他2人の面接官の人は、GTOを知らず、何が何だかよく分からなったのでは?と思います。

 

漫画やドラマをきっかけとする場合、「理解されやすい志望理由にならない」可能性もあるのです。

だから、「分かりやすさ」が足りなくなります。

 

一方、「小説がきっかけ」ですが、

 

最近の若者はスマホばかりで本を読まない

とお嘆きの先生がたくさんいます

 

なので、「小説がきっかけ」は良いんじゃないでしょうか

志願理由・志望動機に「きっかけ」を書くのダメ?まとめ

さて、まとめてみます。

 

・志望理由書、志望動機のポイントは面接員に理解して納得してもらえるか?

きっかけを書くことで、分かりやすくなるのであれば、どんどんきっかけを書いた方が良い

・でも、親がきっかけ、漫画はきっかけは悪い印象を与えるリスクがあるので避けた方が良い

 

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